間違えて会社貸与PCをほぼ初期化した後、解決して反省した話

結論から申し上げますと、PCは復旧しており、現在は問題なく業務を行っております。
自環境以外、例えばお客様などの環境には一切影響しておりません。
本ブログは自己反省、再発防止、啓発のために執筆しました。

Koty-Mousa 矢坂幸太郎です。

弊社社員が業務に使用するパソコンは、会社から貸与されています。私はMacBook Proを利用しています。

今回は、研修中に発生した恐ろしい出来事についてお話しします。

 

Git研修中に...

現在は、プログラミングをはじめ、様々な技術の研修を行っています。

その中で、Gitに関する研修がありました。自分のPCにGitをインストールしてから操作を行いました。

さまざまなコマンドをターミナルに入力していく中で、手順に従ってrmコマンドを入力していました。

その際、よくわからないままオプションを付けて実行すると...

とてつもない勢いで、Mac上のほぼ全てのファイルが削除されてしまいました!

 

気が動転する

動きを止めたターミナルを見ると、「Removing」(=削除中)の文字が大量に...

しかも、DesktopやDocumentsなど、さまざまな自分のデータが入ったディレクトリに「Removing」が表示されています。

「うわあああ!やってしまったああああああああふぇfhじゃういえクラメラスふぇwhfwpjfw」

過去に経験がないくらい気が動転してしまいました。

しかし、すぐに「状況を把握して、適切な対応を取ろう!」と考えを切り替え、対応を始めました。

対応

このまま業務(研修)が続行できるか?

結論は「いいえ」でした。

弊社では、貸与PCにMDMがインストールされており、MDM経由で配布される業務用ソフトウェアがあります。

まずはじめに、それらのソフトが起動できるか確認したところ、一切起動できない状況でした。

その他にも、ほぼ全てのソフトが消失、または設定が初期化・ログアウト状態であり、これらを復旧しなければ業務(研修)が不可能です。

したがって、自分だけでは解決できず、情シス(=社内情報システム部門)の対応が必要であると判断しました。

(MDM=Mobile Device Management、PC等を遠隔管理するソフトウェア。セキュリティ管理やソフトウェアの配布を行う)

連絡...連絡!

「ほう・れん・そう」が大事とはよく言いますが、このようなトラブルの際には特に重要です。

弊社では連絡にSlackを利用しているため、早急にSlackにWebサイトからログインして連絡体制を復旧させました。

まず、解決のために情シスへ連絡し、その次に研修講師の方と自チームの方へ一旦研修を外れること、そして現状の事態を報告しました。

このようにした理由は、この問題の解決は情シスの協力がなければできないと判断し、一刻も早く解決するためです。

ただ、パソコンが使えない状態にしてしまったため、上長への報告も必要と考えました。チームの方からはご心配いただきました。


弊社のSlackには、「困ったらここに相談してね!」というチャンネルがあります。情シスはもちろん、対応先がわからない問題でも、ここで対応してもらえます。本当に助かっています。

 

まずは、情シスの方に現状を詳しく説明する必要があります。MDMが完全に消えているわけではないので、状況を確認していただきましたが、非常に特殊な状況のため、なぜこのようになっているのかをお伝えするのに非常に時間がかかってしまいました。

次に、MacをクラスメソッドのMDMに再登録する必要があります。しかし、管理アプリ自体が消えているため、それを再インストールする必要があります。入社時に日比谷(東京本社)で行った初期セットアップとほぼ同じことを再び行いました。

入社時の様子はこちらをご覧ください。

 

10:56に情シスに最初の連絡を行い、案件クローズ(解決)は13:32でした。昼休みを除いて1時間36分に及ぶ対応となりました。

弊社ではリモートワークを行っており、情シスの方が隣に座っているわけではありません。

MDMが消えてしまい、非常に難しい対応だったかと思いますが、情シスの方々のおかげで、無事にPCが使える状態まで復旧できました!心より感謝申し上げます。

データは?

さまざまな書類や写真も消えてしまいましたが、それらは問題ありませんでした。

なぜなら、全てGoogle Driveに保存していたためです!

弊社では、全社員にGoogle Workspaceのアカウントが付与されており、重要なデータなどは全てDriveに保存しています。

そのほか、アカウント・パスワード管理もSaaSツールを用いており、それを再設定するだけで元通りになりました。

読者の方は、各社で使用可能なツールが異なるでしょうが、何らかの方法で「このパソコンが壊れても大丈夫!」な状況にしておくことを強くおすすめします。

私のように誤操作や、カバンの中で水筒からの水漏れ、雷で電源が故障するケースも考えられます。

私も引き続き、バックアップには細心の注意を払います。

原因と反省

最大の原因は、「よくわからないままコマンドを実行した」ということです。

弊社のカルチャーに「やってみる」というのがありますが、rm=削除コマンドという強力なコマンドを実行する際には、もう少し注意するべきでした。ログが消えているため確認できませんが、付けたオプションも不適切だったと思われます。

コマンド実行の際に、「これを実行したらどうなるか」をあまり考えていなかった点は、深く反省しています。

現在は研修中であり、また自分のPC上のデータだったため消えても問題ないものでしたが、今後チームに配属された際には、お客様のデータなど、絶対に消してはいけないデータも多く扱うことになります。

今後は、「これを実行したらどうなるか」をよく考え、場合によっては相談しながら「やってみる」ことを徹底します。

ただ、事後対応に関しては、チームの方から「よくできた」「よかった」という言葉をいただきました。

絶対にミスは起こさないという考えで業務にあたっていますが、万一ミスが発生した場合は隠さず、すぐに対応することを意識します。

繰り返しになりますが、ご対応いただいた情シスの方には心より感謝申し上げます。再発防止に努めます。

 

ご心配いただき、ありがとうございます

もう一つ感謝を。

Slackの相談チャンネルは他の社員も確認できるため、私が間違えてPCを初期化したことを見ていた方もいました。福岡オフィスに出勤した際、複数の方から「パソコン大丈夫?」とご心配いただきました。

(あまりオープンにしたくない、例えば個人情報が含まれるような相談は、DM(ダイレクトメッセージ)で行うことも可能です)

また、トラブルの翌日には通常通り業務(研修)をしていたため、「よく1日で復旧させたね!」との言葉もいただきました。優しいクラスメソッドグループの皆様と働くことができて、とても嬉しいです。

 

アノテーション株式会社のKoty-Mousa 矢坂幸太郎がお伝えしました。

 

 


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アノテーション株式会社について

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